純正カーナビが全っ然使えない。なぜなら俺のRX8に搭載されているナビは2012年で更新が止まってしまっているから。
俺のように古いスポーツカーを買って、搭載されているナビが古すぎて使い物にならない、なんて人はそこそこいると思う。
また今は「Apple CarPlay」「Android Auto™」を使うことでナビとスマホを連動させることができるので、
古い車に乗っていなくてもスマホのナビアプリを使っている人は多い。
ということで、いろいろと使った結果ナビアプリは「moviLink」が最高って結論に至ったのでどうしてそう思ったのかを見ていってほしい。
この記事の目次
Google Mapは何がいけないか
地図アプリの王と言えばGoogleMapってのは真っ先に浮かぶと思うんだけど、カーナビという用途に限って言うのならGoogle Mapは王ではないと思っている。
理由としては、下記3点。
- 車のサイズを無視したり、自動車走行不可の道をルートに組み込んで案内してきたりする
- 案内中に急に縮尺が変わって距離感がバグる
- GPS測位に頼っているので地下トンネルで案内が死ぬ
特に1点目が致命的で、旅行などに行った際の土地勘のない場所でこれをやられると地獄を見ることになる。
初代愛車の86を車幅ギリギリの道に案内されて、リアフェンダーをぼこぼこにしてしまったのは最悪の思い出だった。
最速ルート案内に関してはGoogleMapが最強

悪いところはあるけれどやはり天下のGoogleが手掛けているだけあってメリットはもちろんある。
ほとんどの人のスマホにGoogleMapは入っていると思うんだけど、そのビックデータを活かした渋滞情報の即時反映・精度は間違いなくGoogleMapが最強。
そしてその精度高い渋滞情報と最短ルート案内を組み合わせることで「今検索した瞬間の最短ルートを検索する」という点においてはGoogleMapが最強だと思っている。
成田空港からの帰り道、カーナビで自宅まで3時間と表示されたのにGoogleMapだと1時間半と表示されて、信じて帰ったら本当に1時間半で着いてしまったときはマジで神だと思った。
欠点が致命的すぎるのでGoogleMap以外のアプリを使いたい

いいところはあるんだけど、カーナビの地図アプリとして使っていくにはあまりにも欠点が致命的。
道が信用できないのはナビアプリとしてはまずい。
ということで、GoogleMap以外の地図アプリをいろいろと使って使い心地を確かめてみた、という次第。
ナビアプリに求めていること

俺がカーナビ代わりに使いたい地図アプリに求めているのは下記の機能。
- ルート案内が正確であること
- 駐車場の入り口まで案内してくれること
- 渋滞情報がリアルタイムであること
- 地下に入っても案内してくれること
- 無料で使えること
まずカーナビアプリなので、ルート案内の正確さは絶対に担保したい。
その上で重視したいのが駐車場の入り口まで案内してくれること。
GoogleMapを使っていると駐車場に対して右折で入らないといけないところで案内終了されて、
路頭に迷うことが結構な頻度で発生するので、しっかりと駐車場の入り口まで案内してくれる正確さが欲しい。
渋滞情報のリアルさと地下に入っても使えることはルート案内の正確さと合わせて担保したい。
有料・無料に関しては別に有料でもいいっちゃいいんだけど、
無料で使えるものがたくさんあるのにいきなり有料も視野に入れて探すのは違うかなと思った次第。
導入候補のナビアプリ

ということでSNSやネット、人伝いで聞いた情報から下記の候補を選定した。
Yahoo!カーナビ

ルートの正確さ | 〇 |
駐車場入り口案内 | 〇 |
渋滞情報取得方法 | 日本道路交通情報センター(JARTIC) ユーザーの走行履歴データ の併用 |
地下測位 | ×(GPS測位のみ) |
無料か | 〇 |
Googleでカーナビアプリのおすすめを検索するとGoogleMapの次によく出てくるYahooJapanのアプリ。
GoogleMapと比較するとルートの信頼性が高く、自分の愛車の登録機能もあるので愛車のサイズを考慮したルート提案をしてくれる機能がある。
また渋滞情報も日本道路交通情報センターのデータとアプリユーザーのデータを併用していて、
正確性は問題なし。
基本機能は無料で、オービスや取締情報の追加、広告の排除が有料機能。
一方で測位方法がGPSのみなので地下に入るとGoogleMap同様に死んでしまう。
COCCHi
ルートの正確さ | 〇 |
駐車場入り口案内 | 〇 |
渋滞情報取得方法 | 有料 |
地下測位 | ×(GPSのみ) |
無料か | 渋滞情報の表示や交差点の拡大が有料 |
あのcarrozzeriaを手掛けるPIONEERのナビアプリ。
カーナビと同様のアルゴリズムでのルート検索ができるのでルートの信頼性は非常に高い。
ただ有料版にアップグレードしないと渋滞情報が取得できないのがかなり痛い。
今回の条件だと外れる。
moviLink
ルートの正確さ | 〇 |
駐車場入り口案内 | 〇 |
渋滞情報取得方法 | VICS トヨタ車のプローブ情報 |
地下測位 | 〇(GPS、Wi-Fiアクセスポイント、携帯電話基地局の位置情報) |
無料か | 基本機能は無料 |
あの泣く子も黙るトヨタ製のナビアプリ。
ルート構築はトヨタ純正カーナビと同様のアルゴリズムで実施されるので正確性については言うまでもなし。
さらに渋滞情報はカーナビと同じくVICS情報の取得に加えて、全国の数百万台存在するトヨタの自動車に搭載されている各種センサーから、
ブレーキの踏み具合、走行速度などのプローブ情報を活かして渋滞情報を反映している。
測位方法についても従来のGPSに加えて全国に存在するWi-Fiのアクセスポイントの位置や携帯電話基地局の位置情報を読み取っているため、
地下に入ってもルート案内が途切れることはなかった。
そしてそんなアプリがまさかのほぼ無料で使えてしまう。素晴らしすぎ。
(課金要素は自車アイコンのドレスアップくらいなので機能は無料で使える)
ナビアプリはmoviLinkがあまりに強すぎる
こうして比較した結果moviLinkがあまりに強い。
実際に使ってみたけどC2の地下区間でも案内が途切れず、案内の正確さも折り紙付き。
トヨタのナビとアナウンスのタイミングも内容も基本的に同じなので、案内の分かりやすさも全く問題なし。
複数ルート提案が無料版で使えてしまうのも非常に大きい。

地図画面の表示をGoogleMapと比較するとこんな違い。
信号のアイコン表示や新宿ICの見やすさなど、moviLinkのほうがよりカーナビに特化しているのがわかると思う。
あとGoogleMapは都庁の手前の変なところで案内が終わっている。


使って気づいたmoviLinkの欠点

ちなみにmoviLinkにも欠点がないわけではない。
- 自車位置が若干リアルと乖離がある(遅れる)
- 道を間違えたときのルート再検索が若干遅い
信号待ちから発信したときの動きだしが若干遅れるなと思う。
あと曲がんなきゃいけない道で直進しちゃったときのルート再検索がGoogleMapよりも遅い気がする。
欠点ではあるけどほぼ実用には問題なし

欠点を上げはしたもののあくまでGoogleMapと比べて、という話で実用で特段困ったことは一度もない。
むしろとんでもない道に通される心配がなくなった、という安心感のほうが格段に強い。
ので、ほぼ気にしなくてOKレベル。安心して使ってほしい。
無料でこんなに素晴らしいアプリが使える便利な時代になったことに感謝したい。