
ディスプレイオーディオが欲しいなぁと以前からうっすらと思っていた。
実際に店頭に見に行ったり見積をとって比較したり、カーナビとの違いを調べたりと色々やった結果導入はやめることにした。
紆余曲折の軌跡をここにまとめたい。
ディスプレイオーディオの導入を検討している方の参考になればうれしい。

J-CarLifeのJです。X(旧:Twitter)やっています。記事が気に入ったらフォローお願いします。
この記事の目次
ディスプレイオーディオはナビがついてないカーナビ

まずディスプレイオーディオって何って超ざっくりいうと、ナビがついてないカーナビのこと。
要はスマホとの連動を前提としたでっかい画面なんだ。
アンドロイドのスマホならAndroid Auto、iPhoneならApple CarPlayというアプリを通じて連動することで、
Youtubeやナビアプリを表示、再生することができる。
最近テレビもスマホと接続して、スマホの画面をそのままテレビに投影できるようになっているけど、あれの車版と思えば大体あっている。
ディスプレイオーディオは価格が安い
ディスプレイオーディオは裏を返すとスマホがないと何もできないので、通常カーナビに比べると値段が下がる。
この価格の安さこそがディスプレイオーディオ導入の最大のメリットなんだ。
俺が導入を検討していたCarrozzeriaの製品で比較するとディスプレイオーディオはAmazonで4万円程度、ナビは6万円程度と結構価格が異なる。
2012年式の純正カーナビが全く使い物になっていなくてMoviLinkアプリを使っている俺にはディスプレイオーディオで十分なんじゃねと思ってほしくなったのが検討の経緯。
ディスプレイオーディオのメーカーごとの違いはほぼない

色々と調べていく中で分かったのはディスプレイオーディオについてはメーカーごとの差別化がほぼないということ。
カーナビなら地図の表示や道案内の分かりやすさ、地図更新の方法等での差別化ができるんだけど、
ディスプレイオーディオはスマホに依存するので差別化がほぼできていないんだ。
最近まではワイヤレスでスマホと接続できるのがPioneerのモデルだけだったらしいんだけど、
Kenwoodが追随したことでその優位性も消えた。
なのでオートバックスとかで自分の車との適合を調べて、値段とか画面の大きさとかで決めればOK。
純正バックカメラやハンドルスイッチは流用できる

別途変換ケーブルを買うことで、純正のバックカメラやハンドルスイッチは引き続き使うことができる。
もちろんバックカメラに関してはディスプレイオーディオと合わせて対応したカメラを買うこともできるので、
純正バックカメラに不満があれば取り換えを検討してもOK。
古い車だとディスプレイオーディオのメーカーや製品ごとの適合があるみたいなので、事前によく調べてから購入することを推奨する。
ディスプレイオーディオの導入を検討してもよいと思う人

ディスプレイオーディオの導入を検討してもよさそうな人は下記のとおり。
- 普段からナビアプリを使っていて、その性能に特段不満がない
- スマホの契約プランが大容量プランの人
- でかい画面で動画やナビが見たい
- スマホの熱暴走が気になる
普段からナビアプリを使っていて、その性能に不満がない
例えば俺のように、車載の純正カーナビが古くて地図更新も終わっており、使い物にならなくてナビアプリを使っている人。
かつナビアプリの弱点(電波やGPSが途切れるとナビが止まること)を理解したうえで特に不満を感じていない人であれば、ディスプレイオーディオの導入を検討してもよいと思う。
逆にトンネルに入ってナビが止まるのがストレスに感じていたり、普段から田舎に住んでいて電波が入りづらい地域の方は向かない。
ディスプレイオーディオはスマホと連動して動くので、ナビアプリの弱点はそのままディスプレイオーディオの弱点になるから。
なのでそんな人は素直にディスプレイオーディオではなくカーナビの導入を検討するが吉。
スマホの契約プランが大容量プランの人

ディスプレイオーディオはスマホとの連動を前提にしている。
つまりナビアプリを使っている間常にネットワーク接続しっぱなしになるのでスマホの通信量をめっちゃ食うということ。
なので1GBプランとか3GBプランあたりの低用量プランを契約している人は絶対に後悔するので避けてほしい。
逆に大容量の通信プランを使っていて通信量なんて普段から気にしていない人はディスプレイオーディオの導入を検討してもいいと思う。
でかい画面で動画やナビが見たい

最近の車は純正でも非常に画面が大きいカーナビが搭載されていることが増えているけど、多くの車には2Dinサイズ(≒約7インチ)のナビが載っている。
このサイズに不満を持っている人は導入を検討する理由の1つにはなる。
またスマホホルダーにスマホを付けてナビアプリを使っていると画面が小さくて見づらいと感じる人もいると思う。
こういった人もディスプレイオーディオにナビアプリを投影することで大きな画面で地図が見られるので導入を検討してもよいと思う。
ただ大型のディスプレイはナビ機能を搭載しているカーナビにもあるので、先に紹介した条件も含めて確認してほしい。
スマホの熱暴走が気になる

ナビアプリをホルダーにくっつけて使い続けていると、スマホが過熱して暑くなり、誤動作を起こすことがある。
これは熱暴走と呼ばれている事象で、GPSと電波通信を常にし続ける上に画面は常にオンになるナビアプリの天敵。
これが頻繫に起こるスマホ、もしくは環境の場合はディスプレイオーディオを導入することで解決可能。
通信は発生するけどスマホ本体の画面はオフにできるのでスマホにかかる負荷が減り、熱暴走しなくなる。
ディスプレイオーディオを敢えて選ばない理由
で、じゃあ俺はどうだったのっていうと下記のとおり。
- 普段からナビアプリを使っていて、その性能に不満がない⇒〇
- スマホの契約が大容量プランの人⇒〇
- でかい画面で動画やナビが見たい⇒×
- スマホの熱暴走が気になる⇒×
ということで結論4万+工賃2万の計6万円を払うほどの得られるメリットがないなと思って導入を見送った。
ナビアプリはMoviLinkの性能に満足
以前の記事に書いた通りMoviLinkがあまりに優秀すぎる。全く不満はない。
純正カーナビの出番は本当にない。
よってディスプレイオーディオに変えても不満はないと思う。
MoviLinkについてレビューした記事は下記。
スマホの契約は楽天モバイルの最強プラン

以前節約の記事にも書いた通り、俺は楽天モバイルを愛用中。
通信量に応じて3段階の料金設定になっていて、3GBまで880円、20GBまで1980円、21GB~2980円と激安。
以前は電波の品質はかなり難があったけど、最近は相当がんばって増強したようで困る場面はかなり少ない。
楽天モバイルにしてから通信量を気にしたことはほぼない。
よってディスプレイオーディオにしても通信量の懸念はない。
俺にでかい画面は必要ない
子供はいないので大きな画面でアニメを流す必要はない。むしろ運転を楽しみたいから動画とかテレビもいらない。
センターコンソールをすっきりさせたいからでかい画面は邪魔。
純正カーナビと同じ大きさで、すっぽり収まる2Dinサイズのディスプレイオーディオも製品としてはあるのでじゃあそれを買いますかってなったんだけど、ナビアプリの大きさも特段スマホの画面の大きさで困ってないのでわざわざ2Dinサイズを買う意味もなかった。
ちなみに使っているのはSamsungのGalaxy S23。6.1インチ画面でなにも不満はない。
熱暴走も気にならない

ナビアプリを使うときはスマホをエアコンルーバー取り付けのホルダーにつけているんだけど、
Magsafeアクセサリーのホルダーを使っている。
Magsafeアクセサリーならスマホの背面がすべて隠れないのでエアコンの風があたって冷却される。
よって夏場はまず熱暴走しない。
冬場はどうなのって言うとそもそも周りが寒いのであったかい風は当たるけど熱暴走したことはない。
さらに言うと俺が使っているGalaxyS23は型落ちモデルとはいえSamsungのフラッグシップモデルなので高性能スマホの部類。
ナビアプリを使っているくらいで熱暴走なんてしない。
俺には向いてない。けど向いてる人にとっては素晴らしい製品

ということでいろいろ整理した結果俺にはディスプレイオーディオを購入する必要はないということを認識することができた。
調べてみてわかったけど、世の中での押し出され方の割には結構人を選ぶ製品だと思うので、
安さに飛びついて後悔しないように本当にカーナビじゃなくてディスプレイオーディオでいいかは考えてから決めたほうがいいと思う。
こういう高い買い物をするときには本当にこの金額を出す価値があるのかを自分なりに納得することが大事だと思っているので、
そのプロセスをここにシェアすることで少しでも役立つ人がいたら幸い。