
ロータリーを買おうと思って少し調べると必ずヒットするのが「ロータリーはエンジンオイルが減る」という意見。
ロータリーエンジンは構造上、エンジンを回せばガソリンだけでなくエンジンオイルを消費するようになっている。
実際具体的にどのくらい走ってどのくらい減るのか、また減ったらどんなことをしないといけないのか、その他エイトのオイル管理についてやっていることを実体験に基づいて解説していく。

J-CarLifeのJです。X(旧:Twitter)やっています。記事が気に入ったらフォローお願いします。
この記事の目次
1000キロに一回くらいはオイルの継ぎ足しが必要

結論から言うと、俺のRX8の場合は1000キロに一回のペースでオイルの継ぎ足しが必要。
乗り方としては
- 乗るのは基本週末だけ
- 街乗りがメイン。高速は週末最低1回、往復15キロ~20キロ程度は乗る。
- 基本3000回転程度で巡行。高速合流加速で月1くらいでレブに当てる
といった感じ。
前期型の場合はエンジンオイルを循環させる部品(メタリングオイルポンプ)がロータリーハウジング1つにつき2本で、後期型は3本。
後期型のほうが性能が上がっていて、かつ後期型の中でも最終型に近付けば近づくほどオイル消費は少なくなっているらしい。
俺のエイトは最終型のSpiritRだけど、それでも1000キロに1回ペースで継ぎ足しが必要。
約1000キロでオイル約500ml消費

とある日の俺のエイト。オイル交換から大体1000キロくらい走ったところ。

大体MAXから大体500mlくらい消費している。
ちなみにエイトのオイルゲージは1メモリで500ml。

RX8のオイル補充のやり方
ここからはエイトのオイル補充のやり方を解説する。

まずペットボトルを加工して、こんなのを作る。水が混ざると大変なので、ペットボトルはよく乾かしておく。

次にボンネットを開けてカバーを外す。

中央の奥のほうにエンジンオイルキャップがある。これを半時計回りに回すとキャップが外せる。

先ほどのペットボトルにオイルを入れる。これで300mlくらい。

先端部分を漏斗代わりにしつつ、オイルを注ぐ。

これで300ml入った。あまりMAX際にしすぎるのもどうかと思っているので大体このくらいでやめておく。
ロータリーエンジンにとってオイル管理は生命線

- 1000キロに一回オイル量確認。減っていれば補充
- 3000キロに1回はオイル交換
- オイル交換2回に1回はオイルフィルター交換
俺がエイトにやっているオイル管理はこんな感じ。
なんでこんなにオイルに気を使わないといけないかというと、ロータリーエンジンにとってオイルは生命線なんだ。
レシプロに比べてロータリーは高温になるから、その冷却のために冷却水だけでなくオイルでの冷却が必要だし、
アペックスシールの保護のためにもやっぱりオイルは重要。
怠るとエンジンがブローする。
使っているオイルは「SPEED MASTER SPECIAL STAGE 5W-40」

ちなみに俺が使っているオイルは「SPEED MASTER SPECIAL STAGE 5W-40」。
普段お世話になっている整備士の人のおすすめをそのまま使っている。
エイトの後期型は下抜きでだいたい4.5L程度補充が必要なので、毎回5Lを買って残りを補充用でもらってる。
ロータリーのオイル談義は正解のない議論

ロータリーのオイル談義は本当に様々な議論が何年もされていて、純正がいい、柔らかめがいい、硬めがいい、鉱物油がいいと色々な意見がある。
そんな中で俺がお世話になっている整備士の方が言うには、「高いオイルを使うことよりもマメにオイル管理して、必要なメンテナンスをして適度に回すことのほうがよっぽど重要」とのこと。
なのでその人を信じて特段ロータリー専用のオイルは使っていない。
純正オイルは5W‐30なので、純正よりも硬いオイルを使っていることになるんだけど、
これは硬めにしてエンジン保護を狙っているからとのこと。
ロータリーは道楽の世界

ここまで見ていればわかる通り、オイル管理だけでロータリーは気を使うことが本当に多いのがよくわかると思う。
そしてマメなオイル管理はその分お金がかかるということ。
燃費も悪いしオイルは気を使うしでここまで読んでると何がいいの?と思われそうだけど、
ロータリーは本当にすごいエンジンで、どこまでもふけるかのような高回転と独特の快音は唯一無二。
オイル管理をはじめ維持費が高いのなんて吹っ飛ばすくらいの非日常をエイトは与えてくれる。
車を乗りものとしてではなく、道楽として考えている方こそ、楽しめる車だと思う。