
いくつかの記事に書いている通り、俺は2020年の12月にZN6型の86(2012年式)を中古で購入し、
現在は乗り換える形で中古のRX8(2012年式)を保有している。
この2回にわたる中古車探しは、幸いにも2台とも自分なりに納得できて、かつすぐにトラブルに悩むこともない良い出会いをすることができたと考えている。
ということで、あくまで素人なりの良い中古車との出会いを引き寄せる行動、テクニックを紹介できたら幸い。

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結論:絶対に現車確認をする

まず結論としては絶対に現車確認をしてから購入するようにしよう。
なぜなら現車確認をすることで自分の選択に自信が持てるようになるし、
何かあっても「自分が現車確認で気づけなかったからだな」と納得できるから。
俺も実体験として、ネットで見たときには「最高の車両だな…」と思っていた個体も、実際に見に行ってみたら内装が思っていたよりもぼろかったり、足回りの錆が気になったり、エンジンから変な音が聞こえたりということもあった。
目ぼしい車両を探して販売店に行く

ということで、ネットで車両を探すのはあくまで目星をつけるためと割り切って、必ず現車確認のために販売店に行くようにしよう。
ネットで自分が納得できる条件の車両をいくつかピックアップして、
その車両を置いている販売店に片っ端から問い合わせてまだ売れていない車両の現車確認の日程調整をして現車確認に行く、という流れ。俺はこの流れで見に行って86もRX8も最高の出会いをすることができた。その手法を詳しく解説する。
中古車に目星をつける
さて、まずはネットで中古車を探して、ある程度欲しい車両の目星を付けよう。
探すときはカー〇ンサーでもグー〇ットでもいいし、自分の家の近くにスポーツカーの中古車屋があるのならその店のサイトでもOK。
探すときは車種、地域、年式、ミッション、色あたりが主な条件になると思うので入力して絞り込む。
例えばRX8の後期型のMT車、走行距離10万キロ以下の黒と白あたりで東京・神奈川・埼玉の3県なら取りに行けるかな~と入力する。

出てきた車両をチェックする

すると条件に合致した車両が出てくるので、1つ1つチェックして納得できる個体かどうか確認しよう。
いくつか写真も載っているはずなので、
- 金額は予算内か
- 走行距離はどのくらいか
- 外観上のオプション(エアロ)は何か
- 内装の状態は問題ないか、ナビやドラレコ、ETCはついているかどうか
- 修復歴の有無
- エンジンルームの状態はノーマルかカスタムされているか
あたりをチェックしておこう。
相場感も頭に入れておこう

さて、出てきた中古車をチェックしている中で、ある程度「この走行距離、この色、この年式ならいくらくらいか」という相場観がある程度見えてくるはずだ。
もし自分の希望条件だと台数が10台以下しか出てこないのなら、いったん地域を全国にして再度検索しなおそう。
すると全国の中古車が出てくるので相場観を養うことができるはずだ。
販売店に電話して、現車確認日を調整する

ここまで来たらいよいよ販売店に電話して現車確認日を調整しよう。
カー〇ンサーやグー〇ットだとサイト経由で問い合わせを出せる機能がついていたりするんだけど、
ここで大事なのは必ず電話をすること。
なぜなら販売店さんはお客さんがいわゆる「冷やかし」目的のお客さんからの問い合わせを日常的に非常に多く受けているので、
電話で問い合わせをして日程調整をすることが「本気でこの車両を検討している。冷やかしではない」ということの意思表示になるんだ。
また大手ならともかく中小の販売店さんの場合、まだまだネットでのやり取りよりも電話やFAXのやり取りが業界的に浸透している。
ネットでの問い合わせが先に入っていたとしても、もしかしたら電話や対面でやり取りしているお客さんのことを優先してくれることもあるかもしれないので、面倒かもしれないが電話で問い合わせするようにしよう。
本気度合いを相手に伝えることが重要

ここまでいろいろやってきたことの意味は、販売店さんにとにかく本気で検討していることを伝えるためだ。
繰り返しになるんだけど販売店さんにとって冷やかし目的のお客さんの相手をすることほど無駄な時間はないんだ。
しっかり購入を検討しているお客さんにこそちゃんと接客をしたい、というのはどのお店も同じ。
そこで、
- 電話で連絡をしてくる
- 欲しい車両の条件がある程度決まっている
- 相場観を身に着けている
- 現車確認の日程調整をしてくれている
というのは「冷やかしではない」意思表示だ。
あなたが「本気で検討しているお客様」であるとお店は認識してくれることで、最高の1台を探すパートナーになってくれるし、もしかしたら中古車ではほぼあり得ない値引きや保証の無償付与、納車整備の充実などをしてくれるかもしれない。
現車確認のポイント

さて、実際に現車確認となっても大変だ。というのも俺はただの一般サラリーマンであって自動車のプロではないので、
当然目利きなんてものはできない。
ので、あくまで素人なりに見たほうが良いポイントとしていくつかここで挙げておく。
俺が現車確認の時必ず見るようにしているのは、
- 外装の状態(塗装のヤレ、傷)
- 足回りが錆びていないか
- ブレーキパッドの残り
- タイヤの年式
- 内装の状態(小物入れやサンバイザー、ドアガラスなど可動部が一通り動くか、ヒビやヤレ具合は問題ないか)
- エンジンのかかり(冷間・温感両方)
- アイドリングの音、エンジンのふけ上がり
- オイル漏れの跡がないか
- エンジンルームから変な音、臭いがしないか
- マフラーの煙
- 整備記録が残っているかどうか
└残っているならメンテナンスの履歴は一通り見る
メンテナンスしているショップの住所から、この個体がどのエリアで乗られていたか
(降雪地域や海沿いは錆の恐れあり)
ざっとこんな感じ。素人なので本当に目利きとかはできないんだけど、このくらい見れば納得して買っていい個体かどうかはおおよそわかるはずだし、この個体を買った後にすぐに交換しないといけない消耗品費用も見立てられるはずだ。
同じ車種の別の個体と比較させてもらう
もし訪問した販売店に同じ車種の別個体があるのなら、その個体も見せてもらおう。
たとえ走行距離や年式が違ったとしても、「年式が3年違うだけでこんなにヤレる?」「これに比べるとこっちの個体はエンジンの音が変じゃない?」など比較対象を作ることができるので、自分が買おうとしている個体が大丈夫かどうかを判断しやすくなるんだ。
俺は実際RX8を買うとき、もともと2012年式8万キロの白い個体を見に行ったんだけど、
色と年式が全く同じで値段もそんなに変わらない10万キロの個体があって、それと比較したところ10万キロの個体のほうがエンジンのかかりやアイドリングが良かったのでそっちを購入している。
結果それはエンジンオーバーホール済みの個体で、最高の出会いができた、ということがあった。
これも現車確認をするメリットの1つで、見に行った個体ではない別の個体が掘り出し物で、それを買うということもできてしまうんだ。
友達か家族かを連れて行こう

これは可能なら、になるんだけど、友達か家族かに同行してもらうことをお勧めする。
なぜなら、高額の買い物で目の前には憧れのスポーツカーがある状況は想像の10倍くらいは興奮するんだ。
俺は86の時もエイトの時もものすごく興奮した。
それは同時に冷静な判断ができなくなるということも意味する。
もし何かおかしな点があったり、相場に対して高額な個体を買わされようとしていても冷静じゃないと気づけないかもしれない。
そんなとき、同行者の存在は非常に心強い。冷静に現車確認をしてくれる相手がいるだけで安心することができるし、
販売店の営業マンも同行者がいるだけで状況のままに買わせることは難しくなる。
良い個体がなければ期間を開けよう

ここまでしっかりやっても納得できる個体が見つからないなんてことはよくある話。
その時は2週間くらい日を開けて改めて探そう。中古車はナマモノなので2週間くらい経てば出てくる車両も全然変わってくる。
生活のための車ならともかく、趣味のスポーツカーで今納得できる個体が見つからなければ無理に買う必要は全くない。
俺もRX8を買うときは4~5か月くらいは探した。
営業マンの言葉に騙されないようにしよう

ちなみに営業マンはおそらく「明日も現車確認の予定がたくさん入っているし、ネットでの問い合わせも多数もらっているので明日はこの車体は残っているかわからない」みたいなことを言ってくると思うんだけど、聞き流してOK。
なぜなら本当か嘘かわからないから。
営業マンの言う↑の一文は大学生の「おつかれ~」みたいなもので、決まり文句みたいにどのお店も言ってくる。
本当に現車確認が入っていなくてもとりあえず言ってきて、お客さんを焦らせて早く買わせようとしてくるんだけど、
目標はあくまで「長く付き合える納得できる愛車を探すこと」なので焦りは禁物。
先に売れてしまっても悲しまない

また状況によっては自分が狙っていた個体が先に売れてしまうことも多々あるんだけど、これもそこまで悲しむ必要はない。
なぜなら何度も言っている通り中古車はナマモノなので似たような個体はそのうち出てくるから。
先に売れてしまったのなら運命の出会いではなかったと割り切ってすぐ次の個体を探しに行こう。
購入の前に確認しておきたいポイント
さて、納得できる個体が見つかった。いざ購入となる前に、このポイントは確認しておいてほしい。
なぜなら確認しておかないと車両本体価格以上の出費を想定しておくことができないからだ。
確認のポイントは
- タイヤの年式:5年以上経っているタイヤの場合は溝の残り具合に関わらず、ゴムの劣化で交換する必要があるから
- 納車整備の内容:油脂類(エンジンオイル、ミッションオイル、デフオイル、ブレーキフルード、冷却水、クラッチオイル、オイルフィルター)は全交換してくれるか、プラグは交換してくれるか、ブレーキパッドは交換してくれるか
- バッテリーの最終交換時期:交換時期がわからないバッテリーは納車整備で交換してもらったほうがよい
- ワイパーの劣化具合:ビビり音がするようならすぐに交換する必要あり
- ドラレコの有無:ない場合はすぐにつけることになる
あたり。どれも納車後すぐに対応が必要になるので、上記を確認しておくことで車両の購入代金以外に必要な出費を覚悟しておくことができるし、狙えるならサービスで対応してもらえないかを交渉することもできる。
逆に上記を踏まえて予算オーバーなら購入を見直す必要が出てくる。
リアルな維持費については下記にまとめている。
納得して選んだ1台で最高のカーライフを

こうして契約書にハンコを捺して、購入代金を振り込んで納車日を迎えれば晴れて君もオーナーだ。
自分が苦労して選んだ最高の1台で最高のカーライフを満喫してほしい。
現車確認を何台もするのはきっと大変だろうけれど、苦労して納得した車体を選んだその時間はきっと君と愛車のカーライフを彩ってくれるはずだ。
みんなの健闘を祈る。
自動車保険の選び方
納車が決まったらぜひ任意保険の加入も検討しよう。
任意保険の探し方は下記にまとめている。