
愛車RX8を購入してから1年ほど経過した。俺のエイトは2012年式のSpiritRで、純正でビルシュタインのダンパーが組み込まれている。
しかし、走行距離は11万キロを超えているため、ダンパーは底付きがすごいしロールもひどい。
ブッシュ類の劣化とタイヤ交換が重なることもあって、リフレッシュもかねて車高調の導入を検討している。
頭の中を整理して比較検討するため、素人一般サラリーマンなりにまとめてみた。

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この記事の目次
純正ビルシュタインダンパーは寿命
俺がエイトを納車したのは2024年の4月のこと。2012年式のSpiritRで、走行距離は当時で10.6万キロといった状態。
社外パーツの類は一切取り付けられておらず、いわゆるドノーマルの状態で購入した。
RX8の後期型のTypeRSグレードとSpiritRは純正でビルシュタイン製のダンパーがついており、純正でありながらもかなりスポーティーな乗り味、らしい。
俺が購入した時はつまり無交換の10年10万キロ超えのダンパーでしかなく、さしものビルシュタインも底付きはするしロールもするしでたぶん本来の性能の2割も発揮できていない状態なんだ。
車高調を導入する目的
ということで俺が車高調を導入する目的は下記のとおり。
車高を落としたい

つまりはドレスアップ目的。
エイトは86に比べると腰高に見える。最低地上高は86の純正が130mm、エイトの後期が125㎜とエイトのほうが低いんだけど、全高がエイトのほうが20㎜高い分それなりに高く見える。

フロント側のタイヤとフェンダー間は指3.5本分。

リアは指2本分といった感じ。
ダンパーがヘタっててこれだから、たぶん本当はもっとすき間があるんだと思う。もうちょっと車高落としたほうがかっこいいと思っているので、足回りのリフレッシュ+車高落とす、でどうせなら車高調入れちゃいたい、という経緯。
あくまで街乗りがメイン

車高調を入れる以上は純正脚よりも乗り心地が落ちるのは覚悟の上。
とはいえあまりにも乗り心地が悪くなるのは避けたい。
乗り心地を左右する重要な数字がバネレートというもので、「スプリングを1mm縮めるために何キロの力が必要か」をあらわすもの。
この数字が大きいほど固く、小さければ柔らかくなる。
エイト純正はフロントが2.8kg/mm リアが2.0kg/mmだそうだ。
で、大体純正~8㎏/㎜までが街乗り実用範囲。それ以上になるとスポーツ走行用のカチカチ脚、みたいなイメージらしいのでそれを参考に選んでいきたい。
購入検討している車高調の候補
ということで、調べてみて候補になりそうな車高調は下記。
- AutoExe Street Sports SUS.Kit KIJIMA-SPEC
- R Magic RX-8車高調SecondLine
- BLITZ DAMPER ZZ-R
- TEIN FLEX-Z
調べてみるとどうやら2008年のマイチェン前後でエイトは少しだけ足回りの形状が変わっているらしい。
ポン付けいけるって人といけないって人が混ざってよくわからなかったので、大人しくMC後用のものを探している。
AutoExe Street Sports SUS.Kit KIJIMA-SPEC
- バネレート F:3.9 kg/mm、R:3.0㎏/㎜
- 減衰力固定式
- 推奨車高 純正-15㎜
- オーバーホール不可(ショック交換)
- 純正アッパーマウント流用
- 203,500円(2025年6月時点)
マツダのディーラー取り扱いのオプションパーツメーカーであるAutoExeの車高調。
ロードスターの開発主査である貴島主査が監修しているらしい。
ストリートベストをコンセプトにしているオートエグゼの商品ということで、バネレートが優しめで車高も落としすぎない程度に落とせる感じ。
ただアッパーマウントが純正流用なのでボンネット開けたときの「おっ、車高調入ってんじゃん」的な満足感が低いのと、減衰力を後から変えられないので、あとから物足りなさを感じないかなというのが懸念。
R Magic RX-8車高調SecondLine
- バネレート F:8.0 kg/mm、R:8.0㎏/㎜
- 減衰力調整20段
- 推奨車高 純正-20㎜
- オーバーホール可能
- 253,000円(2025年6月時点)
神奈川県にあるロータリーを専門に取り扱うR Magicの車高調。
街乗りの乗り心地と安全性に振った車高調だそうで、減衰力も調整できる。
触媒付近が100㎜~105㎜と記載があるので、純正の最低地上高125㎜から計算するとだいたい純正-20㎜くらいが推奨車高。
バネレートは街乗り用を謳いつつも固めの部類。
値段は少し張るものの、ショックを分解してオーバーホールすることができるということで非常にこだわって作っているようだ。
BLITZ DAMPER ZZ-R
- バネレート F:8.0 kg/mm、R:6.0㎏/㎜
- 減衰力調整32段
- 推奨車高 記載なし
- オーバーホール不可(ショック交換)
- 3年6万キロ保証
- 191,400円(2025年6月時点)
一般サラリーマンの俺の耳にも「コスパがいい」という評判はなんとなく聞こえてくるくらいにはコスパが良いブランドのブリッツ。
「車高調入れたな」とわかりつつも街乗り実用ギリギリの固さがいい感じ。推奨車高は記載がなかった。
TEIN FLEX-Z
- バネレート F:8.0 kg/mm、R:5.0㎏/㎜
- 減衰力調整16段
- 推奨車高 F:純正-35㎜~15㎜ R:純正-30㎜~10㎜
- オーバーホール不可(ショック交換)
- 3年6万キロ保証
- 135,300円(2025年6月時点)
安い車高調って検索すると大体ブリッツかTEINが出てくるけど、この安さにはだいぶ驚いた。
減衰力調整は16段と他と比べると少ないが、車高調界のユニクロともいうべき、「お前はこのくらいで十分やろ?」を車高調側が示してくれるかのような値段とそのスペックが何ともちょうどよい。
ブリッツと同じでオーバーホールができず、ショックを丸ごと交換しなければいけない分価格が抑えられているようだ。
まとめ
俺がいろいろと調べてみた限りはこんな感じ。調べれば調べるほど車高調はあるし、「サーキット走らないのに車高調なんていらなくね?」と言われてしまえばそうだし、何かが優れていればその分価格は張るしで本当に難しい。
なにせ車高調は「試しに付けてみる」が一切できないので乗り味の比較なんてできない。
みんな一体どうやって車高調買っているのかわからん。
現状はAutoExeかRマジックかTEINか

調べて比較してみたことで、TEINとBLITZはなんとなく立ち位置やターゲットが被っていて、
TEINのほうが減衰力調整が少ない分安くてライトユーザー向きという点は理解できた。ので3択までは絞れた。
純正+αの大人しめAutoExeか、せっかく車高調入れるなら過激にしようぜのR Magicか、その間のTEINかの三択といったところ。
AutoExe | R Magic | BLITZ | TEIN | |
---|---|---|---|---|
バネレート | F:3.9 kg/mm R:3.0㎏/㎜ | F:8.0 kg/mm R:8.0㎏/㎜ | F:8.0 kg/mm R:6.0㎏/㎜ | F:8.0 kg/mm R:5.0㎏/㎜ |
減衰力調整 | 不可(固定) | 可(20段) | 可(32段) | 可(16段) |
推奨車高 | -15㎜ | -20㎜ | 記載なし | F:純正-35㎜~15㎜ R:純正-30㎜~10㎜ |
オーバーホール | 不可 | 可 | 不可 | 不可 |
価格※2025年6月時点 | 203,500円 | 253,000円 | 191,400円 | 135,300円 |
その他 | △純正アッパーマウント流用 〇貴島主査監修 | 〇ロータリー専門ショップ製 | 〇3年6万キロ保証 | 〇3年6万キロ保証 |
車高調は沼
いろいろ調べてみると本当に奥が深い世界だということが分かった。
バネレートなんて単語初めて知ったし、サーキット走るような人たちは過重がどのくらいかかるとどのくらいサスが縮んで...のように本当にいろいろな数値を調べたうえでセッティングを決めているんだ、ということを知った。
湾岸ミッドナイトでことあるごとに沼扱いされているチューニングの片鱗を見た気がする。
きっとその深さの入り口を覗いたくらいの情報しか読み取れていないと思うので、
この記事を読んだ車好きの皆さんに怒られないことを祈る。ちょっと車が好きな一般サラリーマンの戯言程度に思って流してくれれば幸いだ。
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