
2025年10月31日(金)~11月9日(日)までの期間で開催しているJapan Mobility Show 2025に行ってきた。
今までオートサロンは数回行ったことあったんだけど、モビリティショーの参加は今回が初めて。
EVの波が確実に来てはいるものの、内燃機関も何とか残そうと頑張っている各社の様子が見られて嬉しい、という感想。
どうしてそう思ったのかを書いていく。
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この記事の目次
モビリティショーとオートサロンって何が違うのか

今回行くにあたって初めて知ったのが、モビリティショーとオートサロンの違い。
オートサロンはかなり趣味性が強く、チューニングショップやアフターパーツのメーカーが主役となっているカスタムカーのイベント。
対して、モビリティショーは自動車メーカーが主役となって未来のモビリティや最新技術のイベントという違い。
客層もオートサロンよりも家族連れ・子供連れが明らかに多く、
キッザニアの出店もあることから子供連れでも非常に楽しめるイベントになっている。
あのキッザニアとのコラボブースもある

オートサロンとのターゲット層の違いを象徴してるなと思ったのはあのキッザニアとのコラボブースがあるところ。
ちゃんと子供用の作業着を着せて、車の整備をお仕事体験できるようになっている。
俺が見たやつは本物の工具を使って本物のタイヤをトルクレンチで締め付けてた。すげぇ。
本家キッザニアと同じように賃金がもらえるかどうかまではわからなかった。
各自動車メーカーが考える数年先の未来を知ることができた

車高を落としたスポーツカーやアフターパーツの実物展示が見どころのオートサロンに対して、
モビリティショーの見どころなのは各社が数年先をどう考えているかをコンセプトカーから伺い知れるところ。
スポーツカー好きの目線で各社のブースの感想を写真と共に簡単に述べていく。
トヨタブース

トヨタ、レクサス、センチュリー、ダイハツの4社でトヨタ系列というまとめ方。
南1・2ホールを独占しているのはさすがトヨタだと思った。
カローラコンセプト

現行カローラが様々なボディタイプ・エンジンタイプを展開しているように、こちらもEVや内燃機関、ハイブリッド等の様々な動力を展開するようなモデルになるようなことを言っていた。
カーボンニュートラルに対してEVだけが解じゃないというのは事あるごとに言ってきているトヨタだけど、本気でそう言っているのが伝わってくるコンセプトモデルだなと思う。
めっちゃ頑張ってほしい。内燃機関を残してくれ...
レクサス スポーツコンセプト

超かっこよかった。LFAを彷彿とさせるテールライトやフォグランプ、流線形のボディデザインはアストンマーチンのDBS等のラグジュアリースポーツ的なモデルをイメージしてそうな感じ。
レクサスもちゃんとスポーツモデルを残す意思を感じられてよかった。
センチュリークーペ

Youtubeのトヨタイムズで初めて見たときはマジで誰をターゲットにしてんのかよく分からなかったんだけど、実車見て納得した車。
これ、パッセンジャー側が観音開きに開くのね。

2シーターではあるようなんだけど助手席が鬼のような広さ。ドライバー側とはパーティションで区切られている形。
センチュリーを買う層がこれを買ってくれるのかはわからないけど、「センチュリーのクーペ」はこうなるという点で合点はした。
いろいろな車を用意してくれる、というのは嬉しいし、トヨタに求めている役割を超わかってんなーって感想。
K-OPEN

2026年8月に生産終了するコペンの次世代コンセプト。
FRに変更されて内燃機関を引き続き搭載。素晴らしい。こういう趣味性の強い車を残してくれるのは本当に感謝だなぁ...
ちなみに車内は見えなかったんだけどマニュアルシフトだったらしい。
SUBARUブース

Performance-E STI concept

バッテリーEVのスポーツコンセプト。
ハッチバックのボディにリアウイング、ゴールドのホイールがめっちゃSUBARUだなという感じ。
EVでもこういうの作ったるぜという気概を感じる。
Performance-B STI concept

こちらは内燃機関でのスポーツコンセプト。
インプレッサベースの軽量コンパクトボディに水平対向ターボエンジンとマニュアルシフト、手引きサイドブレーキ。

これはやばい。久しぶりにこれだよSUBARU、という車が帰ってきたと感じる。
このモデルは完成された車であるWRXとは異なり、86&BRZのような「ユーザーが完成させるベースモデル」としての発売を目指しているとのこと。
他にも悪路走行性能の高いSUVが数モデル出ていたんだけど、こういった趣味性の強めな車がSUBARUの良いところで、
EVだけに限らないという意思を示してくれたのは嬉しい。
MAZDAブース

VISION-X COUPE

2ローターターボエンジンとモーターのPHEVモデルとのこと。
アイコニックSPの時から言われてはいたけどロータリー開発をやめていないMAZDAの情熱はマジですごい。
アイコニックSPよりも魂動デザイン味が増した感じで、スポーツモデルというよりは今のMAZDA3の延長くらいの位置づけかなぁと感じる。
車を走らせることの楽しさを大事にしているマツダだからこそ、環境への配慮と走りの楽しさの両立を目指している感じがとても良い。
HONDAブース

プレリュードの実車が展示。
賛否あるようなんだけど個人的には超好き。ゴリゴリに走るんじゃなくて、GTカー的に走りを楽しむというコンセプトのとおりの美しい見た目が好み。
いつか試乗してみたい。
日産ブース

RZ34の実車が展示。
GTRといいZといいスカイラインといい、名車がたくさんあるのだからマジで頑張ってほしい。
その他
おばあちゃんのFD

有名なおばあちゃんからMAZDAに寄贈されたやつ。
めっちゃノーマルだったけどブレーキや樹脂パーツに年式相応のヤレはあって、ちゃんと乗ってたんだなぁという感じ。
まとめ

ということでスポーツカー好きの自分なりの目線で見どころ・感想をまとめてみた。
どのメーカーもEVが台頭してくる、というのはほぼほぼ前提として、それ以外の選択肢・ラインナップをどう残していくのかというところにメーカーごとの個性が光っていた。
客層も子供が非常に多かったという点でもまさに「モビリティの未来を考える」イベントなんだなと感じる。
イベントは11月9日まで。まだ滑り込めるのでぜひチェックしてほしい。

